人間として強くなるために必要な５つの要素を解説

人間として強いとはどういう状態でしょうか？誰しも強い人に憧れたことはないでしょうか？

強くなるには何が必要なのか？今の時代を生き抜くためには様々な要素が必要になってきています。情報社会において、この時代の速さに柔軟に対応していくために何が必要なのかを把握し、現在の自分を理解し、時には俯瞰してみてみること。ここでは強い人とは自分を信じていて、目的・目標があり、行動する体力があり、冷静で柔軟な考えを持ち、健康を自覚し、円滑なコミュニケーションが取れる人と定義します。

強くなった自分を想像してみてください。どのような状況にも動じず、難しい場面も乗り切る体力・知力を持ち合わせている。まさに理想の人間です。

そのような人になるには条件とステップがあります。解説していきましょう。

まず重要なのは目標設定。その先に目指す頂があります。登山に例えるなら、目標設定が登る山を決めること。そこから逆算して準備をします。必要な体力、メンタル、体、知識を十分にしてから挑戦するはずです。

どのようにしてフィジカルを鍛え、メンタルを整え、健康に気をつけ、知性をつけるのか、設定から実行の仕方を解説していきます。

目標設定

目標設定が重要な理由は目標こそがその後の行動を決めるからです。人は目的なく歩みを進めるのは難しいもので、目標設定は生きがいと言い換えても良いくらい大切なものです。

目標を立てても長続きしなかったり、三日坊主で終わってしまった経験はありませんか？変わることができないのはあなたが怠け者だからではなく、人間の脳が関係しています。

人は変化を嫌い、なるべく一定に保とうという脳の働きがあります。無意識に変化をしないという選択をしてしまいがちです。そこで目標を設定することで自分が目指している場所はどこなのか？どんな行動を取ればよいのか？理解することです。

目標を達成した自分を想像しましょう。達成感に満ち溢れた自信がついた自分になれれば今よりも充実するはずです。

そもそも目標設定の仕方がわからないという方もいることと思います。個人的なプロセスであり、人それぞれ異なる価値観や夢を持っています。その場合は分解して考えることです。具体的にどうやるかと言うと、以下のようです。

自己認識

自分自身を知り、自分の強みや弱みを理解することが大切です。どんな価値観や趣味を持っているか、何が重要で幸福感を感じるかを考えましょう。

具体性と明確性

目標は具体的で明確であるほど、やるべきことがハッキリして達成しやすくなります。抽象的な目標よりも、「5年以内に○○を達成する」といった明確な目標が効果的です。

中長期と短期の目標

長期的なビジョンを持つ一方で、それを達成するための中期および短期の目標も設定しましょう。これにより、大きな目標を小さなステップに分割して取り組むことができます。

バランス

人生の異なる領域（仕事、家族、健康など）に焦点を当て、バランスを取ることが重要です。一つの領域に過度に焦点を当てることなく、幅広い幸福感を追求しましょう。

挑戦と成長

目標は達成が容易すぎるものではなく、挑戦を含めることが望ましいです。現状の外側に身を置き、挑戦を通じて成長し、自分を向上させることができます。

柔軟性と適応力

人生は予測不可能であり、計画通りに進まないこともあります。目標を柔軟に調整し、新しい状況に適応できる能力も重要です。

自己満足感

目標設定は他人との比較ではなく、自分自身が望む人生を構築するためのものです。他人の期待や社会のプレッシャーに左右されず、自分が本当に望むものを考えましょう。

フィジカル

ここでいうフィジカルとは体力的な強さを示し筋力も関係してきます。身体的な能力はトレーニングによって向上し、その過程で忍耐力・抵抗力が備わります。意図的に負荷をかけることでストレスを掛け、辛いことを乗り越える場面を作っていきます。体力があることによって活動時間を増やしましょう。すぐに疲れてしまう体では良いパフォーマンスが発揮できず、何より自分自身に自信が持てなくなります。

代表的なものは筋トレです。筋トレには様々な良い効果があり、その中でもホルモンの分泌です。成長ホルモン・テストステロン・セロトニン・ドーパミンなどがあり、メンタルの安定、モチベーション向上、ポジティブ思考といった結果に繋がります。体が引き締まり、体力がつき、精神的にも効果が見込められる。

ランニングやヨガなども人気があります。自分が好きなことで見つけましょう。スポーツ・ダンス・登山、何でも結構です。大切なのは好きで継続できること。

近年フィットネスが流行ってきていますが、これからどんどん普及していくことでしょう。定期的な運動は体とメンタルの両方に良い効果があるので、ぜひ試してみてください。

メンタル

フィジカルとメンタルは密接に関係しています。

「メンタルが強い」とは、精神的な強さや心の耐性を指す表現です。ストレスや圧力に耐える力を意味します。

メンタルを強くするためには、心の健康を促進し、ストレスや困難に耐えるために対処するためのスキルを養うことが重要です。

以下に、メンタルが強い人の特徴をいくつか挙げてみましょう

メンタルトレーニングやメンタルコーチという言葉があるようにメンタルはスキルとして鍛えることが可能です。

忍耐力を養うためには何が必要なのでしょうか？少し具体的に話していきます。

動じない心

生きていくうえでストレスは掛かります。ある程度のストレスは良い緊張感を保ちパフォーマンスを向上させるなどの働きがありますが、多くの人がストレスによって精神的に苦しんでしまっています。

どう向き合うかで体にかかる負担は変わってきます。言うならば同じストレスでも受け取り方、考え方を変えるだけでマイナスにならなくなるのです。そこにスキルが必要になってきます。前提としてストレスは必ずある。ではどう受け止めるか？のマインドにします。そのために必要なものがいくつかあります。

マインドフルネス

マインドフルネスとは、過去や未来のことは考えず現在、この瞬間に注意を向け、あるがままの自分を受け入れ無心になることです。今やるべきことだけに集中します。瞑想や禅とも似ています。大切なのは呼吸です。リラックスした姿勢で深い呼吸を繰り返す。

深呼吸を繰り返すと呼吸がゆっくりになり、心臓もゆっくりになってくる。そうすると交感神経から副交感神経が優位になり体も脳もリラックスして頭がクリアになり集中力が増していくのでやりたいことに焦点を絞ることができます。

冷静で集中した状態を促進します。定期的な瞑想や深呼吸を通じて、心を整えましょう。

感情の認識と受容

自分を受け入れることで現在の自分がどの位置にいるか認識します。この時に強み、弱み、両方知ることです。弱みを知るのにネガティブな感情になる必要はなく、自分を大きく成長させるために大切な自己認識です。

成長のその先に自分の目指しているゴールを定めて、何が必要なのか洗い出していきます。おのずとやるべきことが決まってきます。自己肯定感を高めることで、メンタルの強化につながります。成功体験を挙げ、自分の強みを認識しましょう。

メンタルが強い人は、自分自身に自信を持っています。自分の強みや成功体験を認識し、ポジティブな自己評価を維持します。

柔軟性と適応力

メンタルが強い人は、変化に適応しやすく、柔軟な思考を持っています。新しい状況に対して素早く適応し、柔軟な解決策を見つけ出すことができます。

人は変化を嫌い、なるべくなら一定に保とうと脳は働きかけます。三日坊主という言葉がありますが、例えばダイエット、朝活、禁酒、など始めようと思った時には強い意思決定があったのに、いざ始めると数日で終わってしまうことがあります。

あれほどの決めた意志はどこに行ってしまったのでしょう？これが脳にプログラミングされている人間の本質です。

何かを始めるにも、転職や引っ越しなど外的要因で状況が変わることも変化のキーワードです。それには相当なストレスが掛かります。

そのために柔軟性が必要でマインドフルネスでも触れましたが、今に集中するということです。

過去にとらわれると悲観的に、未来を追い求めると盲目に、今やるべきことに重きを置きましょう。

ストレスの管理スキル

スキルを身につけることによってストレス耐性を持つことができます。

メンタルが強い人は、ストレスや圧力にも冷静に対処できる能力があります。適切なストレス管理技術を持ち、状況を客観的に見ることができます。ストレスの受け止め方、自分のストレス発散状態を知る。自分に自信を持つ。

自己認識と自己理解とも言えます。この二つを高めることで感情をコントロールし、冷静に判断ができるようになり、衝動的な反応を避けることができます。落ち着いて判断ができると正解がわかり自信がついてきます。小さな成功の連続がポジティブに向かい、自己肯定感を高めていけるでしょう。

自己肯定感

メンタルが強い人は、自分自身に自信を持っています。自分の強みや成功体験を認識し、ポジティブな自己評価を維持します。

自信を持つということは自分はできると言い聞かせること。そのためには自分を信じること。小さな成功の連続こそ自信をつけ自己肯定感を高める道のりです。スモールステップから始めてみましょう。

まずは小さな目標を立ててそれに向かって集中し、クリアしたらまた目標を立ててクリアする。その連続です。

目標を常に持つことで、今に集中できる状態を常に保っておく。過去の失敗や未来の心配に心奪われることなく今に集中して生きましょう。

目標志向

明確な目標を持ちそれを達成することで自信をつけることができます。目標を通じて努力をし続け自分の成長を感じることが重要です。困難に直面しても目標達成を追求します。

これらの特徴は、メンタルを強化し、心の健康・安定を促進することができます。自分に合った方法を見つけ、定期的にケアすることが大切です。

俯瞰で見る

自分自身を一度引いた状態から全体を見る視点、広い視野で物事を理解し、冷静な判断や戦略的な意思決定に役立ちます。

全体像を理解する

全体を把握するために情報やデータを総合的に見ることが重要です。一旦細かいこだわりは置いておいて全体の流れを見極めるようにします。

視点を変える

異なる角度から見ることで新しい洞察が得られるようになります。

重要な要素を抽出

情報やデータの中から重要な要素やトレンドを抽出し焦点を当てることが俯瞰の重要な側面です。

全体を把握するためのツール

マインドマップやフローチャートなどを使い視覚的な手段を用いることで俯瞰で見ることもできます。

健康

健康は人間の土台となる基礎の部分です。健康には体・心の二種類があると思っています。

体を作るものは栄養バランスの取れた食事です。食べたものはそのまま反映されます。炭水化物・たんぱく質・脂質・ミネラルなどをバランスよく摂取することでエネルギーの出方が全然違います。内臓への負担も減り体の内側からも健康になることでしょう。

心の健康はリラックスできる状態を作ることです。自分がリラックスできる状態を知ることです。瞑想やヨガなどはリラックスできる方法として人気があります。ストレス回避にも繋がり忙しい日常のなかに、ぜひ取り組んでいただきたいです。

この二つが満たされてこそ健康が確立されていくので、どちらか片方ではなく両方にアプローチしていくようにしましょう。

知性

知性のある人は、単なる知識だけでなく、洞察力や問題解決能力などの認知機能も備えていることが特徴です。

学習能力

情報やスキルを吸収し、継続的に学び続ける能力。多くの情報を得て自分の引き出しを増やすことで変化に対応していきます。ただし現在は情報過多なので自分でどの情報を獲得するかは非常に重要です。

論理的思考

複雑な状況において問題解決や意思決定をするために論理的思考を用い建設的に考え結論に導いていきます。様々なことに興味を持ち学習し、創造力が必要になります。

広範な興味と知識

複数の分野に興味を持ち、多岐にわたる知識を獲得していきましょう。異なる領域から情報を組み合わせ独自の視点、考え方を持つことで課題に直面した時の解決に役立ちます。

他者の意見

年齢を重ねると自分の思考パターンが確立され、ある程度の問題に対して自分なりに問題解決に至ることがあります。問題が出てきたときに場合によっては他者から受け入れ、柔軟な思考を持つことが大切です。

人の意見を受け止めてどう活かすかが大切です。柔軟性は人としての器を底上げする要素です。

コミュニケーション能力

他者の視点を理解する力とも言えます。先ほどの他者の意見とも重なる部分をありますが、相手がどのように考えているのかを想像し、それを踏まえてコミュニケーションを取ることで円滑な話し合いになります。相手の気持ちを汲み取ることがキーポイントになります。

まとめ

ここまで述べてきた人間としての強さとは体と心に分けたうえで、それぞれが様々な要素から成り立っており、そこにはスキルとして鍛えることができることがわかりました。体、心どちらか一方だけが満たされていても不十分で両方が満たされていないと中々人間の強さを発揮できません。

強くしていく方法としてはまず初めに

1. 目標設定
   • 具体的に決めてここを妥協してはいけない。なぜならその後の行動指針になり目標は向かっていく道しるべになるからです。今現在の自分を環境なども含め理解して、より具体的に設定していきます。自分が好きなことで挑戦できることに喜びを感じられるものが好ましいです。仕事などでやむを得ず目標を立てた場合も、それをこなせるようなマインドにしていくことです。達成できた場合の満足感や自分のレベルアップを想像することで、やらなければいけない仕事も自分の成長のためにと思うとこなせていけるものです。挑戦と成長を繰り返していきましょう。
2. フィジカル
   • 人間が活動するための必要な体力を肉体的トレーニングをすることでつける。トレーニングには多くの良い効果をもたらすホルモンが分泌されるので体を鍛えることで内側からも強くしていく。
3. メンタル
   • 現代社会において鬱病や精神疾患などもメンタルがやられるて起きるケースが多いです。インターネットの成長で顔を知らない人とでも繋がれたり、知らない人の生活を見ることができたりしてしまう現代においては心が病みやすい原因に溢れています。周りがきらびやかに見えたりすることで比較してしまい自分の存在を低く見てしまいがちです。自己肯定感もメンタルを鍛えればおのずと上がっていくようにできています。周りと比べることに価値を見出すことよりも自分の成長に目を向けます。常に自分に集中します。
4. 健康
   • 食事面です。食べるもので人間は作られていることを自覚し、栄養を少しでも理解することで自分へのいたわりを持ちましょう。
5. 知性
   • 相手とのコミュニケーションや学習でのインプットを指します。メンタルで自分自身に集中と書きましたが、ここでは他者理解に励みます。生きていく上で人との関りは必ず出てきます。その時にどうコミュニケーションを取れるか変わってきます。円滑な話しができればその後の展開も良い方向に向くでしょう。学習のインプットは自分なりの答えを出すための材料になります。無知は罪という言葉があるように何もしらないと損をする世の中です。自分自身で情報を得ていきます。ただし情報過多であり、中にはウソの情報もあるので、気を付けて選ぶ必要があります。

上記の５つを考えて実行し続けていければ、階段を上るように少しづつレベルアップしていけることでしょう。初めから高い山は登れません。まずは身の丈に合った山を選ぶべきです。ただし最初に立てる目標は一番上りたい高い山に設定します。その過程で小さい山も上る必要が出てくるイメージです。

目標に向かって行くことこそ人間を正しく行動させ、必要なものは何かと考え獲得することができます。目標があれば時間を大切にする意識が生まれることでしょう。時間を大切に思うと無駄なことはしなくなります。SNSを眺める時間を考え直します。人に嫌味をいっている時間もありません。有限な時間をどう使うかを今一度考え直し、自分のために注いでいくことで変化して強くなった自分を手に入れることができるでしょう。

一度きりの人生を生きるために自分を鼓舞し体も心も強くなった自分に出会ってみてください。